参道で見つけた珍獣
もっちり


あけましておめでとうございます。

初詣に参道を歩いていると、
後ろからノテノテと、重みのある駆け足の音。
次第に迫る音に「なんだっ!?」と振り返るとそこには

小ぢんまりしたイノシシ。

それを駆る、

むっちりとした鏡餅らしき生きもの。


呆然と見ていると、モチと目が合ったので、軽く会釈。

すると彼は、あたまのミカンを少しあげて、紳士風の会釈。



ミカンは帽子か。



今年もよろしくお願いします。
ある家の外溝で見つけた珍獣
トカゲ大。


ちょっと立派な感じの家の脇を歩いていたときです。

家の外溝に、タイル張りの花壇のようなものがありまして、
その縁にトカゲらしきものが。

いやにゴテゴテして見えるので、なんだろう?と思って
ちょっと近づいてみると、
これは、あの、いわゆる竜ってやつでは!?

すごいなー、思ってたよりずいぶん小さいけど、
カッコいい!やたら金色だし!

興奮を抑えつつ、ソロソロと近づく僕。
しかしあと1メートルというあたりで―――


チョロ ガサッ!


竜はあっという間に茂みの奥に潜ってしまいました。

その動きは、まさにトカゲそのもの。

うーん、竜っていうと、もっとなんか、
威風堂々としたイメージだったのですけど…

カッコ良いのか良くないのか、すごく判断に困るところです。

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石塀で見つけた珍獣
ふつうの柴犬っぽいのですが…


汗をぬぐいながら路地を歩いていると、
むこうから一匹の犬。

なんの変哲もない、ごく普通の柴犬という感じだったので、
特に何を思うでもなく、ぼんやりと歩みを眺めていた、その時。

目の前の小石をよけるように。

何気なく縁石にのぼるように。

石塀に前足をかけると、スルッと体を横にし、彼は「塀の上」を歩きだしました。

爪を引っかけるでもなく、足に吸盤があるでもなく、
まるで重力が横にはたらいているかのような―――
さっきまで路を歩いていたのと同じように、塀を歩いているのです。

「……!?」

呆気にとられる僕の横を、
「はっはっはっはっ」という荒い息がだんだん大きく、そしてまた小さく。

彼はこちらを振り返ることなく、
曲がりかどを「降りて」いきました。


この世界には、不思議なものが多すぎです。